TOEIC受験テクニック

TOEICリーディングパートのベストな時間配分②

「TOEICリーディングパートのベストな時間配分①」に続き、ここでは具体的なタイムマネジメントについてお話しさせていただきます。

パート5 短文穴埋め問題(30問) 標準解答時間10分
パート5の大原則はとにかく「時間厳守」です。「解けない1問」は問題ありません。
「時間を奪われてしまう1問」が問題なのです。

パート5は「時間をかけても正答率は上がりにくい」と言えます。無駄な時間を使わず、時間をかければ正答率の上がるパート7(長文読解問題)にその時間を回すべきなのです。

10分で30問を解くことは相当厳しいことですが、前述の通りできるだけパート7に時間をかけるためにもこの時間は厳守すべきです。よくある誤解は、10分(600秒)÷30問=(1問あたり)20秒と考えてしまうことです。
パート5では1問5秒で解答できる問題も30秒かかってしまう問題もあります。ですから、5秒で解答できる問題はすぐに解答してしまい、次の問題にどんどん進んでいくべきです。この5秒で解ける問題はパート5の最初の方で出題されることが多いため、なおさら注意が必要です。
また、問題をできるだけ速く解いていくには基本的な文法知識が不可欠です。

例えば次のような問題があります。
Tolbem Office offers businesses a (     ) way to send invoices to clients online.
(A) secure 
(B) securely
(C) securest
(D) secures
このような問題も全文読む必要はありません
「冠詞」aと「名詞」wayの間に入ることができるのは「形容詞」だけです。選択肢の中で形容詞は(A)と(C)です。(C)の最上級が入るためには冠詞はtheとなるはずです。よって正解は(A)となります。つまり、a (      ) way の部分を見るだけで解答できるのです。
このような一連の思考は、しっかりした文法知識があればこそ可能となるのです。
そのための文法知識を普段から培っていく意識により、時間をかけずに(浪費せずに)解答することが可能になるのです。

パート6 長文穴埋め問題(16問) 標準解答時間8分
2016年5月に現在の形式に移行してからは、1文章4問×4セットの構成となり、語句の補充だけでなく、一文全体を空欄に補充する問題が加わりました。この問題が多くの受験者の「時間配分」を狂わせているようです
できる限りスピードを高めて読むためには、文中に空欄が出てきてもそこで止まって解答するのではなく、本文全てを読み終えてから解答すべきです
最近は空欄から離れたところに解答根拠(解答の手掛かりとなる記述)があることが多いため、一気に全文を読み終えなければ同じ箇所を何度も読んでしまうことになり、大きく時間をロスしてしまいます。

パート7 読解問題(1つの文章29問 複数の文章25問)
標準解答時間 1つの文章27分 複数の文章30分
同じことの繰り返しになってしまいますが、この読解問題にできるだけ多くの時間をかけることがハイスコアのポイントとなります。ここでは「1つの文章」と「複数の文章」で時間配分を分けましたが、さほど意識する必要はないでしょう。自分の解けそうな問題を見つけ、一つでも多く正解することを目指していきます。

全ての人に共通して言えるアドバイスは二つです。
一つ目は、パート6と同じように、本文全てを読み終えてから設問に進み解答すべきです。本文を読んでいる途中で設問を解くと、本文中の同じ個所を複数回読むことになってしまい大幅に時間をロスします

二つ目に、最後の3セット(問題番号186~200)はトリプルパッセージと言って、3つの文章を読まなければなりません。この部分に苦手意識を持たれている受験者が多いようですが、「3つの文章」というだけで、一つ一つの文章は短く内容を理解しやすい英文が多いと言えます。よって、このトリプルパッセージはしっかりと時間をかけて取り組むべきです。

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運営者:西田 大

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西田 大(にしだ まさる)

TOEIC講師、
英会話スクール講師、
会議通訳者、ガイド通訳者

TOEIC990点、英検1級、全国通訳案内士、IIBC AWARD OF EXCELLENCE、日本英語検定協会賞など。

元公立高校英語教諭。
現在は、企業、大学、英会話スクールなどでTOEICを中心とした講義を行う。
また、通訳としても、国際会議や大臣クラスのアテンド実績多数あり。

著書に『「音読」で攻略TOEICL&Rテストでる文80』、『TOEICテストに必要な文法・単語・熟語が同時に身につく本』、『英語力はメンタルで決まる』など。