TOEIC受験テクニック

時間配分

TOEICリーディングパートのベストな時間配分①

TOEICのリーディングパートがいつも読み終わらない。

同じような思いを持たれている受験者の方もいるのではないでしょうか。この気持ちは実にTOEICテストの核心を突いたものであると感じます。

TOEICテストリーディングパートでは、75分間で100問の問題を解くことが求められているわけですが、実際にどれくらいの人が解答しきれなく(時間切れに)なっているのでしょうか。

大手TOEICスクールなどからのレポートによると、TOEICテストで990点(満点)のスコアを出す人は、全受験生の0.2~0.3%ということです。私の経験からもこの数字は妥当であり、990点をとれるか取れないかの差はリーディングパートを最後まで読み切れるか読み切れないかの差でもあると言えます。つまり、TOEICテスト全受験者の99%以上がリーディングパートは読み切れないのです。

ここでは、多くのTOEIC受験者の抱える「TOEICのリーディングパートが読み終わらない」にどのように対応するかについてです。
ぜったいに守るべき「時間配分」について
「パート7で時間が足りない」という人に一番多い問題が、そもそもパート5と6が終わった時点で、十分な時間がパート7のために残されていないというものです。

ここでリーディングパートの問題数と目安とする解答時間を整理しておきます。

       問題数  解答時間(分)
パート5   30   10
パート6   16   10
パート7   54   55
合計      100     75


見た目は非常にアンバランスな配分に見えるかもしれません。
とくに、パート5では30問に対して10分しか使わない一方で、パート7では54問に対して55分も使います。
細かな理由はいくつかありますが、簡単に説明すれば、パート5のような文法や語彙の「知識」を問う問題は時間をかけても正答率は伸びませんパート7のような「読解力」を問う問題は時間をかければかけるほど、文意を理解できるようなり、正答率が上がるのです。ならば、パート5、6では時間を節約して、パート7に多くの時間を費やすという戦略を採用すべきということなのです。

「TOEICリーディングパートベストな時間配分②」では、実際のタイムマネジメントに役立つ方法についてお話させていただきます。

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TOEICリーディングパートのベストな時間配分②

「TOEICリーディングパートのベストな時間配分①」に続き、ここでは具体的なタイムマネジメントについてお話しさせていただきます。

パート5 短文穴埋め問題(30問) 標準解答時間10分
パート5の大原則はとにかく「時間厳守」です。「解けない1問」は問題ありません。
「時間を奪われてしまう1問」が問題なのです。

パート5は「時間をかけても正答率は上がりにくい」と言えます。無駄な時間を使わず、時間をかければ正答率の上がるパート7(長文読解問題)にその時間を回すべきなのです。

10分で30問を解くことは相当厳しいことですが、前述の通りできるだけパート7に時間をかけるためにもこの時間は厳守すべきです。よくある誤解は、10分(600秒)÷30問=(1問あたり)20秒と考えてしまうことです。
パート5では1問5秒で解答できる問題も30秒かかってしまう問題もあります。ですから、5秒で解答できる問題はすぐに解答してしまい、次の問題にどんどん進んでいくべきです。この5秒で解ける問題はパート5の最初の方で出題されることが多いため、なおさら注意が必要です。
また、問題をできるだけ速く解いていくには基本的な文法知識が不可欠です。

例えば次のような問題があります。
Tolbem Office offers businesses a (     ) way to send invoices to clients online.
(A) secure 
(B) securely
(C) securest
(D) secures
このような問題も全文読む必要はありません
「冠詞」aと「名詞」wayの間に入ることができるのは「形容詞」だけです。選択肢の中で形容詞は(A)と(C)です。(C)の最上級が入るためには冠詞はtheとなるはずです。よって正解は(A)となります。つまり、a (      ) way の部分を見るだけで解答できるのです。
このような一連の思考は、しっかりした文法知識があればこそ可能となるのです。
そのための文法知識を普段から培っていく意識により、時間をかけずに(浪費せずに)解答することが可能になるのです。

パート6 長文穴埋め問題(16問) 標準解答時間8分
2016年5月に現在の形式に移行してからは、1文章4問×4セットの構成となり、語句の補充だけでなく、一文全体を空欄に補充する問題が加わりました。この問題が多くの受験者の「時間配分」を狂わせているようです
できる限りスピードを高めて読むためには、文中に空欄が出てきてもそこで止まって解答するのではなく、本文全てを読み終えてから解答すべきです
最近は空欄から離れたところに解答根拠(解答の手掛かりとなる記述)があることが多いため、一気に全文を読み終えなければ同じ箇所を何度も読んでしまうことになり、大きく時間をロスしてしまいます。

パート7 読解問題(1つの文章29問 複数の文章25問)
標準解答時間 1つの文章27分 複数の文章30分
同じことの繰り返しになってしまいますが、この読解問題にできるだけ多くの時間をかけることがハイスコアのポイントとなります。ここでは「1つの文章」と「複数の文章」で時間配分を分けましたが、さほど意識する必要はないでしょう。自分の解けそうな問題を見つけ、一つでも多く正解することを目指していきます。

全ての人に共通して言えるアドバイスは二つです。
一つ目は、パート6と同じように、本文全てを読み終えてから設問に進み解答すべきです。本文を読んでいる途中で設問を解くと、本文中の同じ個所を複数回読むことになってしまい大幅に時間をロスします

二つ目に、最後の3セット(問題番号186~200)はトリプルパッセージと言って、3つの文章を読まなければなりません。この部分に苦手意識を持たれている受験者が多いようですが、「3つの文章」というだけで、一つ一つの文章は短く内容を理解しやすい英文が多いと言えます。よって、このトリプルパッセージはしっかりと時間をかけて取り組むべきです。

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運営者:西田 大

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西田 大(にしだ まさる)

TOEIC講師、
英会話スクール講師、
会議通訳者、ガイド通訳者

TOEIC990点、英検1級、全国通訳案内士、IIBC AWARD OF EXCELLENCE、日本英語検定協会賞など。

元公立高校英語教諭。
現在は、企業、大学、英会話スクールなどでTOEICを中心とした講義を行う。
また、通訳としても、国際会議や大臣クラスのアテンド実績多数あり。

著書に『「音読」で攻略TOEICL&Rテストでる文80』、『TOEICテストに必要な文法・単語・熟語が同時に身につく本』、『英語力はメンタルで決まる』など。