TOEICの受験について

PART別

試験中にPART1でやるべきこと

PART1は6題のみの出題です。
しっかりと取れるべき問題を正解するためにも、パート1で実際に試験中に行うこと(私も行っていること)を2点紹介します。

①人が写っているか確認する。
人が写っていれば、かなり高い確率でその人の行動が話題になります。そして、その人が行っていることを具体的な「日本語→英語」で考えておきます。

例)
女性がカウンターの向こう側に立っている→The woman is standing behind the counter.
複数の人がソファーの上で休んでいる→Some people are resting on a sofa.
慣れてくるにしたがって、そっくりそのままの文章は出てきませんが、予想した文章に近いものに出会う確率が高まってきます

②人が写っていない場合は、最も目立つ物の状態と位置を確認します。
人が写っていない場合は、ものがどこにあるのか?
または、どうされているのか?(この場合は受動態の構文となりることがおおくあります)が問われます。
例)
レストランは多くのお客さんで込み合っています→The restaurant is packed with many guests.
数台の車が一列に停められています→Some cars are parked in a row.

このようにして、「事前に」読まれるであろう文章を予想することで、放送される英文そのものを聞き取りやすく感じることができます

また、最近の大きな傾向として、PART1は難化傾向にあります
特に使用される語彙レベルが上がってきています。初中級者の方には、聞き取れなかったというよりも、そもそもその単語を知らなかった(文字として読んでも「知らなかった」)ために理解できないケースも多くあるようです。
わからなかった問題は引きずらずに次の一問に集中する姿勢も大切です。

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試験中にPART2でやるべきこと①

TOEICでは、自分の英語力を出し切れずに実力以下のスコアをとってしまう人も多くいるようです。特に、PART1と同じように、この数年難化傾向にあるPART2(応答問題)において、リズムを崩してしまう受験者は多くいます

ここでは、難化傾向にあるPART2の「受験中」にやるべき2つのことを紹介します。                                                                                               PART2では〇△×の消去法を使う 
PART2では、ある人物の発言や質問に対して、3つの返答が放送され、内容的に最もふさわしいものを解答として選びます。

かつては正解となる選択肢は非常にはっきりと正解がわかるものでした。一例をあげておきます。
男性)
When will you have some time to discuss new advertisement program?
「いつなら新しい宣伝番組について話し合うことができますか?」
女性)
A)Advertising should help us increase sales figures.
「宣伝により、売り上げ額は伸びるはずです」
B)How about tomorrow evening.
「明日の夕方はどうですか」
C)We have to discuss time management.
「私たちは時間管理について話し合わなければならない」 

この場合、英語の聞き取りさえできれば、自信をもってB)のHow about tomorrow evening を選べるのではないでしょうか。しかし、最近は「曖昧ではあるが答えになりうるもの」が正解となるケースが非常に増加しています

具体的には下記のような問題です。
男性)
The new Japanese restaurant is big enough for our farewell party.
「あの新しい日本料理店は、当社の送別会には十分な大きさです」
女性)
A) They don’t have a private room.「そこには個室がありません」
B) Japanese lesson is so popular in Australia.「日本語の授業はオーストラリアでは大変人気があります」
C) I really enjoyed our farewell party.「私たちは送別会を本当に楽しみました」

この場合では、選択肢A) They don’t have a private room. 「そこには個室がありません」が正解になるわけですが、
選択肢B) Japanese lesson is so popular in Australia.「日本語の授業はオーストラリアでは大変人気があります」と、
選択肢C) I really enjoyed our farewell party.「私たちは送別会を本当に楽しみました」は
「全く」話がかみ合わないということが最大の解答根拠なのです

質問文のThe new Japanese restaurant is big enough for our farewell party.「あの新しい日本料理店は、当社の送別会には十分な大きさです」に対する応答として、
A)の They don’t have a private room.「そこには個室がありません」であれば、事前に男性と女性が送別会の計画を立てており、「個室のある」料理店での開催を計画しているという仮説をたてれば文意は通じます。
このような「曖昧であるが答えになりうるもの」が正解になる問題は、PART2の25問中5問程度出題されています

曖昧でしっくりこないものを「△」、全く違うものを「×」として選択詞を消去していくことにより、
A)B)C)ともに「×」でどれをマークすればいいかわからないという状況を避けることができます

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試験中にPART2でやるべきこと②

「試験中にPART2でやるべきこと①」(「〇△×」での消去法)に続いてです。

聞き取れなかった問題は諦める
「聞き取れなかった」設問は諦めるしかありません。
しかし、実際には「多分、〇〇といっていたのでは?」などといった「予想」をして、問題を解いてしまいがちです。私もよくやってしまいます。

特にTOEICでは、リスニング問題100問すべてが一回だけしか放送されず、問題と問題の間隔も非常に短く設定されています。
聞き取れなかった一問にこだわりすぎ、そのあとの問題に影響を与えてしまうのではなく、聞き取れなかった問題は潔く諦めてしまうことが大切です。

最初の3~4語に集中する
PART2では最初の人物の発言、特に最初の2~3語が解答に直結することがほとんどです。上の例でも、最初のWhenとdidが聞けなければ正解に導けません。

(男性)
When did the train for Central Hall leave?
(女性)
A) From terminal 5.
B) It’s 30 minutes behind schedule.
C) It already left. 

「Central Hall行きの電車はいつ出発した?」に対する答えは、
B)のIt’s 30 minutes behind schedule.「30分遅れています」となるわけですが、
もし「いつ(When)」が聞こえない、もしくは、Whereと思ってしまえば、A)が正解。

Didで始まっていると思ってしまえば、C)が正解になってしまいます。
このようにPART2では最初の発言の2~3語を集中して聞くことが、正答率を上げるための絶対条件になります。

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試験中にPART5でやるべきこと

「リーディングパートのベストな時間配分」でも書かせていただきましたが、
PART5で一番大切なことは「10分」という解答時間を守ることです。ここではそのために心がけたい2つのことを紹介いたします。

①必死になって頑張らない。
リーディングパートにおいて、PART7「読解問題」はテスト中に頑張れば正答率が上がります。しかし、PART5「短文穴埋め問題」は、どれだけ頑張っても正答率は上がりません。逆に言ってしまえば、頑張ることによって時間だけがなくなってしまうことになります

例えば「なぞなぞ」は問題をじっくり考えることによって答えをひらめく可能性は高まります。数学などの入試問題でも同じことが言えるでしょう。
しかし、「元素記号Frは?」と聞かれた場合、知っていなければどれだけ考えても時間の無駄です(答えは「フランシウム」だそうです)。PART5とはこういうものなのです。ですので、必死になって頑張るのではなく、解ける問題だけを時間を無駄にすることなく解答していくことが大切です。

②一問〇〇秒という考え方はやめる。
「リーディングパートのベストな時間配分」でもPART5にかける時間は10分以内というのが私のアドバイスです。
もう一つ大切なのは、
10分(600秒)÷30問=20秒/問という考え方をして、この時間を目安に解答を進めていく人がいます。残念ながら失敗するケースが多いようです。
パート5の中には一問5秒で解ける問題もあれば、30~40秒かかってしまう問題もあるのです。言うまでもありませんが、5秒で解ける問題を見逃さず、5秒で解答してしまいます。
そのためにはまず選択肢を見ます。そして次に、解答に必要な箇所(下線部)だけを見ます。このテクニックは難しそうに思われますが、スコアが500程度の人であれば十分に理解し、実践できると感じていただけると思います

(例題)
You should operate this machine as ------- as possible in order to ensure the safety of the person concerned.
(A) slow(B) slower (C) slowest  (D) slowly

operate this machineを修飾できるのは「副詞」=(D) slowlyという感覚です。
普段の英語(TOEIC)学習からこのような意識を持っておくだけでずいぶんとPART5に欠ける時間を短縮することは可能になります。

 

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試験中にPART7でやるべきこと

ここでは理想である、解答時間「55分」を残してパート7を解き始めることを前提とします。

Part7は、先に長文(本文)を読んでから選択肢を読む
一般的に英語長文読解問題を解く際に、「長文を読む前に、設問と選択肢を読むべきか?」「長文を読んでから、設問と選択肢を読むべきか?」ということはよく話題になります。意見も分かれます。しかし私はTOEICのPART7では「長文を読んでから、設問と選択肢を読む」ことをお勧めしています

TOEICのPART7長文読解問題は設問の解答根拠が書かれている場所を見つけることに時間がかかることがその理由です。
例えば、英検などに出題される長文読解問題は解答根拠が書かれている個所は容易に見つけることができます。その該当箇所の読解や選択肢の内容が難しいのです。
一方、TOEICのPART7では選択肢の内容はそれほど難解ではありませんが、解答根拠を見つけることが難しく、また、解答根拠が複数個所に分かれて書かれている場合も多いのです。(この場合、バラバラの位置に書かれていることを結びつけて考えることが要求されます)。よって、設問と選択肢を先に読んでおいたとしても、本文を読み終えてからもう一度読み直さなければならなくなる場合が多いのです。

難問はすぐに捨てる 
PART7では、一つの長文につき、2~5問の設問がついています。これらの設問の難易度はそれぞれ大きく異なります。具体的には、10秒程度で解ける中学生レベルの問題から、正しい正解根拠を見つけ出すのに数分かかってしまう超難問まで存在しています。絶対に避けるべきことは、このような難問に時間を奪われてしまうことです。
一題を解けないことは仕方ありませが、その一題に時間を奪われてしまうことは避けるべきです。

捨てる問題の選び方
最後になりましたが、やはり、どうしても時間が足りない状況になります。このような状況では「捨てる問題」を決めなければなりません。その際には、「難易度の高い問題」や「時間のかかる問題」を優先的に捨てるようにします

「難易度の高い問題」の代表格は「この文章で言われていることはどういうことでしょう?」という形式のものです。
本文全体の詳細な理解が必要ですし、選択肢もレベルが高くなる傾向があります。
What is suggested (indicated, mentioned) ~ ?という形で問われることが多い問題です。

「時間がかかってしまう問題」の代表は「この文章で書かれていないことは・・・?」という形式の問題です。いわゆる「not問題」です。

これら2種類の設問を「捨てる問題」とするだけで大きな時間の節約になるはずです。

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運営者:西田 大

西田 写真

西田 大(にしだ まさる)

TOEIC講師、
英会話スクール講師、
会議通訳者、ガイド通訳者

TOEIC990点、英検1級、全国通訳案内士、IIBC AWARD OF EXCELLENCE、日本英語検定協会賞など。

元公立高校英語教諭。
現在は、企業、大学、英会話スクールなどでTOEICを中心とした講義を行う。
また、通訳としても、国際会議や大臣クラスのアテンド実績多数あり。

著書に『「音読」で攻略TOEICL&Rテストでる文80』、『TOEICテストに必要な文法・単語・熟語が同時に身につく本』、『英語力はメンタルで決まる』など。