英語学習法

スピーキング

「TOEICを勉強しても英語が話せない?」について

「TOEICを勉強しても英語が話せない」などといったように、TOEICを学習しているだけでは、英語を話す能力は伸びないような声もあります。今回はこの件について説明いたします。
                                                          TOEICは対策だけで高得点が可能?
TOEICを用いて英語学習をしている人なら、「TOEICは対策が大切」「対策だけで高得点が可能」というニュアンスの言葉を一度は耳にしたことがあると思います。実際にも大型書店などでは必ずと言っていいほどTOEICコーナーが設けられ、何種類もの「対策本」が並べられています。しかし、本当にTOEICは英語力がそれほどない人でも、対策だけで高得点は可能なのでしょうか?

私の考え方は、「対策が大切」だと言うことに間違いはありませんが、「対策だけで高得点」は不可能だという印象です。つまり、TOEICで高得点を取得するには「英語力」と「対策」の二つが大切であり、TOEIC高得点者には点数相応のしっかりとした英語力があると考えていいでしょう。

TOEIC高得点者でも英語が話せない理由は?
先述のとおり、TOEICで高得点を取得するには、「対策」だけではなく、しっかりとした「英語力」を持っていることが必要です。しかし、実際にTOEICで800点台、900点台などのスコアを取得している高得点者の方でも、「話す」ことについて苦手であったり、苦手意思を持っていたりする方がいることは事実です。

これについては「シチュエーション」が大きく関係しているのです。つまり、誰にとっても、英語を話すのに「得意なシチュエーション」と「苦手なシチュエーション」が存在するのです。

例えば、私自身もTOEICで高得点(990点)を取得していますが、「シチュエーション」によっては自分の話す英語を上手く理解してもらえないケースはよくあります。

例えば、私は学生に対して文法的な解説をすることがよくあります。また、企業研修やセミナーなど、人前で英語を使用することも多くあるため、できる限り正しい文法や語法で話そうと心がけています。これらの文法や語法の中には、TOEICの学習で習得したものも多数あります。この結果、私の英語は、TOEICで使用されている英語のように正確であるけれど、日常的なカジュアル英語とはかけ離れてしまっています。そのため、英語でカジュアルな会話を行うときには、馴染みのない表現に多く触れなければならず、苦労してしまうことも多くあるのです。

これは私だけの話ではなく、どんな人にも英語を話す上での、「得意なシチュエーション」と「苦手なシチュエーション」があると考えてよいでしょう

TOEIC学習は英語を話す上での基礎作りにピッタリ

結論としては、「英語を話せる」に近づくためにはTOEICの学習は非常に有効であると思います。間違いなく、TOEICを基盤にした学習は効率的な英語力の向上につながります。

そして、その英語力を生かして様々な「シチュエーション」を体験することが、「英語を話せる」の実現の最短ルートなのです。

運営者:西田 大

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西田 大(にしだ まさる)

TOEIC講師、
英会話スクール講師、
会議通訳者、ガイド通訳者

TOEIC990点、英検1級、全国通訳案内士、IIBC AWARD OF EXCELLENCE、日本英語検定協会賞など。

元公立高校英語教諭。
現在は、企業、大学、英会話スクールなどでTOEICを中心とした講義を行う。
また、通訳としても、国際会議や大臣クラスのアテンド実績多数あり。

著書に『「音読」で攻略TOEICL&Rテストでる文80』、『TOEICテストに必要な文法・単語・熟語が同時に身につく本』、『英語力はメンタルで決まる』など。